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2015年12月2日水曜日

安倍唯一の起死回生策「難民100万人受け入れ計画」

哀れな破廉恥政治! 哀れなリベラルインテリ!」より引き続く。


まずは自民党の「外国人材交流推進議員連盟」が2008年に作成した「1000万人移民計画」の提言書、「人材開国!日本型移民政策の提言 世界の若者が移住したいと憧れる国の構築に向けて」より。

「人口危機に立ち向かうため日本は『移民国家』へ移行する」と政治が決断すれば、国際社会は国の形を「多民族国家」に変える究極の構造改革を評価し、「日本買い」に転じるだろう。
厳しい試練の時を迎えて、日本の未来に危機感を抱く国民が移民国家建設のため立ち上がれば、50年間で1000万人規模の移民受け入れを達成することも決して夢でない。
日本型移民政策は、日本人口の10%を移民が占める未来の日本人が、「移民が日本の危機を救ってくれた」と感謝し、「世界で保護を求めている人々の救済に日本が貢献した」と誇りを持てる社会の実現を目標とする。

移民1000万人計画がある(あった?)のだから、それをいささか変奏させて難民100万人計画があってもまったくおかしくない。もちろんわれわれは移民政策の問題と難民受け入れの問題は区別すべきであり、危機にあたっての難民受入れは人道の話ではあろうが、それを考慮に入れつつも、移民計画を一部変更させて、10分の1の100万人を難民に変更してもなにも悪いことはないだろう。


そしてシリア難民はすこし前のデータだが、1000万人以上いる。今後、それは減る気配はなく、むしろ増える傾向にあるとしてよいだろう。


先進諸国、たとえばG8でこれらの難民を受け入れる計画があったとしてーー国土の広さや人口密度などの問題はあったり、いまどきG8などというのは時代錯誤的という批判はあるのはわかっているが、ここでは仮にそうしてみるとしてーー難民100万人受け入れ計画とは、日本の世界経済におけるポジションからして、けっして過剰な人数ではない。

…………



ーーははあ、顔は売れているようだな・・・パリ中にあるらしいぜ




さてここでは原発復活の話はしないでおくが、世界の視線に鑑みて、安倍の起死回生策はもはや難民受け入れ計画しかないんじゃないか。それも、ちゃちなことは言わず、たとえば「難民100万受け入れ計画」くらいではないか、あの世界の孤児的汚辱を漱ぐためには(ネトウヨのたぐいは、こう記せば、すぐさま「妄想的」というだろうがね)。

100万人といってもたいした数ではない。日本は今後毎年30万ほどは人口減少していくのだから、1年10万人受け入れる10年計画でいい。

実際、今年のドイツは当初の80万予想から150万人などという話もある(おそらくそこまでは抵抗があっていかないだろうが)。




人口がわずか100人のドイツ北部の村では、数週間以内に1000人の難民が到着することになり、村民らは村の治安が悪化するのを恐れています。地元当局が、村営アパートからドイツ人の住人を追い出し、難民らに部屋を提供することにしたため、多くの村民らが激怒しています。(「ドイツの極寒の難民キャンプで暴動が起こりそうです」)

ーーだそうだが、すこしは助けてやらなくちゃな、死にものぐるいで脱出する難民だけでなく、ドイツを、だ。

日本には過疎村がいくらでもあるのだから、1000人くらいへいっちゃらじゃないか。1000人で、100箇所だったら、1年毎10万人だ。

毎年そうやって受け入れて場所がなくなったら、あるいは僻地にばかり押し込めるのは「差別」だというのなら、神社の境内や学校の運動場などはどうだろう? 

小学生や中学生が休み時間に難民たちとコミュニケーションをとったりなんらかの支援をするなどということは夢物語だろうか?

かつてのヴェネチア「難民」はーー要するにアッチラから逃げ、次いでロンゴバルト族から逃げなどしたヴェネチア難民たちだーー教区〔バロツキア〕毎に移住したそうだが、1教区の構成員は、平均して1500人ほどだったそうだ。

ドイツなどは教会がモスクにどんどん変わっているのだから、日本の神社がモスクに変わったって「積極的平和」のためにはどうあっても許容しなくてはならない。

「我々の国は変わり続けるでしょう。また、移民の問題解決を取り上げるにあたっては同化が課題です。」

「長い間我々は、それについて自国を欺いてきました。例えばモスクです。それは今までよりずっと、我々の都市において重要な存在となるでしょう。」

「フランスでは20歳以下の子供の30%がムスリムです。パリやマルセイユでは45%の割合まで急上昇しています。南フランスでは、教会よりモスクが多いのです。

イギリスの場合もそれほど事態は変わりません。現在、1000を超えるモスクがイギリスには存在します。──ほとんどが教会を改築したものです。

ベルギーでは新生児の50%がムスリムであり、イスラム人口は25%近くに上るといいます。同じような調査結果はオランダにも当てはまります。

それは住民の5人1人がムスリムのロシアにも言えることです。」(メルケル首相「ドイツはイスラム国家になるだろう」


日本はシリア難民にとっては、遠すぎるだって? インドシナ難民(ヴェトナム難民が主)をあの遠いところにあるカナダは何人受け入れたっけ?

@kawakami_yasu: 70年代のインドシナ難民は特別ですが、この時も150万人近い難民のうち日本が受け入れたのは1万人強で、カナダの受入数の10分の1ですね。呼び寄せ家族を入れて、2万人近くですか。アジアのことなのに、相対的には少ない受け入れですね。(川上泰徳)

ーー日本から船ぐらい出したっていいじゃないか、中東エリアに、さ。5000人程度の乗客数の船はいくらでもあるだろう。

難民受け入れのデモをしているSELDSなどの連中も、その心意気はみとめるが、韓国並の200人とか、米国並の2000人とかちゃちな話じゃなくて、どんと100万人いけよ、ドイツは今年だけで150万人がありうるんだぜ。

(米国はいままでのシリア難民受け入れは、 《Since 2012, the US has accepted 2,174 Syrian refugees》(参考)、オバマは、2016会計年度(15年10月~16年9月)に少なくとも1万人を受け入れると言っている、韓国は、この11月18日の情報では、シリアからの難民200人が韓国政府に対して受け入れの申請を行い、うち135人が人道的措置として「準難民」の地位を得て、韓国に臨時滞在中とのこと)

「緊急事態において(難民に)優しくしたことを謝罪し始めなければならないとしたら、そんな国は私の国ではない」(メルケル首相の歴史的決断に国内世論が変化、The Economist 2015年10月16日

難民に優しいだけでなく、ドイツ大衆に苛められつつあるメルケルにたいしても応援すべきだよ、きみたち!




ドイツのメルケル首相は、内戦を逃れてきたシリア難民には国境を開放するスタンスを貫いてきた。だがここ数カ月で、高まる一方の国内批判や支持率の急降下、連立与党内部の足並みの乱れといった痛手を被っている。

だが同首相にとってより困難な課題は、中東からの難民締め出しをドイツに望むフランスの要請をはねつけることだろう。この要請を無視すれば、欧州の統合が危うくなる可能性がある。

バルス仏首相は25日、欧州各国は中東からの難民に対して国境を閉鎖するべきと述べ、ドイツを暗に批判した。欧州の政治家がドイツの難民危機対応を批判したのはこれが最初ではない。これより以前には、ハンガリーのオルバン首相やポーランドの新政府もドイツにジャブを浴びせていた。(「難民受け入れで孤立化するドイツ、方針転換はあるか」2015年 11月 30日)

ーードイツにはない国民投票はどうだって? 庶民的正義の味方の国民は、いざとなったら 90%は不賛成にきまってるだろ、そんなものはしちゃあいけない、デモクラシーとは自らの生活流儀をまもるシステムさ。

民主主義とは、国家(共同体)の民族的同質性を目指すものであり、異質なものを排除する(柄谷行人『終焉をめぐって』)

肝腎なのは、大衆の「通念」を蹴散らかす「理念」を謳いあげることだよーー構成的理念ではなく統整的理念をなーー、そう、核心は、「民主制社会という一かけらの精神もない巨獣」を果敢に手なずけることさ、若き力でな。母熊に舐められた部分をいつまでも慈しんでいるネトウヨ連中はほうっておかねばならぬ!

サドは人間の天体が、まともな実生活から遠く離れた、歌う無為の太陽たちの回帰線に傾くことを祝う。彼は人間の非社会化を祝い、母熊に舐められた〔躾けられた〕部分を徐々に捨てることを教える。(『詩におけるルネ・シャール』ポール ヴェーヌ, Paul Veyne, 西永 良成訳)

《もしこのラディカルな選択を、涙もろいリベラルが「ファシズムへ の道」だと非難するなら、言わせておけ!》 (バトラー、ラクラウ、ジジェク『偶発性・ヘゲモニー・普遍性』





なにはともあれ、若きデククラシーの星である〈きみたち〉は、いまのままじゃ「正義派」ぶりたいだけの「最悪の」偽善者たちと邪推されてもやむえないぜ。

「実は左派リベラルは、心の中ではすでに、国境をなくすことなどできないと感じている。そ もそも、そんな動きが強まれば、極右が大衆を巻き込んで力を蓄え、大変なことになるは ずだ。ところが、それにもかかわらず心清き人々を装い続けている。そして、"可哀想な難 民を見殺しにしてはいけない"、"EU の門戸を開こう"と唱えて、自分たちを倫理の高みに 置いている」

「一方、右派は、難民が自分たちの力で母国の状況など変えられないことなど百も承知で、 すべての国民は自らの生活は自分たちで守るべきだという正論を主張する。どちらも悪い。 両方とも偽善にすぎない」

しかし、ここで興味深いのは、左派である彼が、左派リベラルの偽善のほうが、難民排斥を 訴える右派ポピュリストたちのそれよりも、より悪質だと結論付けている点である。「難民問題における最大の偽善者は、国境をなくそうというプロパガンダに励む左派リベラルである」 というのが彼(ジジェク)の主張だ。 グローバリズムとは現代の「奴隷制度」である! 、川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」) 

せいぜい庶民的正義派とかな、若き高貴な民主主義者くんたちよ! ーーそうみなされるのはイヤだろ?

……被害者の側に立つこと、被害者との同一視は、私たちの荷を軽くしてくれ、私たちの加害者的側面を一時忘れさせ、私たちを正義の側に立たせてくれる。それは、たとえば、過去の戦争における加害者としての日本の人間であるという事実の忘却である。その他にもいろいろあるかもしれない。その昇華ということもありうる。

社会的にも、現在、わが国におけるほとんど唯一の国民的一致点は「被害者の尊重」である。これに反対するものはいない。ではなぜ、たとえば犯罪被害者が無視されてきたのか。司法からすれば、犯罪とは国家共同体に対してなされるものであり(ゼーリヒ『犯罪学』)、被害者は極言すれば、反国家的行為の単なる舞台であり、せいぜい証言者にすぎなかった。その一面性を問題にするのでなければ、表面的な、利用されやすい庶民的正義感のはけ口に終わるおそれがある。(中井久夫「トラウマとその治療経験」『徴候・外傷・記憶』所収)

金はどうしたらいいんだって? 「Refugee crisis 'to cost Germany 10 billion euros'」などという記事があるが、難民1人あたり月に食事代5万円(現物支給もふくめ)援助なら年60万円、100万人の難民なら6000億円さ、しれてるぜ。その他経費がこの2倍以上かかるとしても、しめて2兆円だ。消費税1%上げたら、2.5~3兆円はある。 国民平等に「積極的平和」のための負担をするには、消費税が1番だよ。この計算が甘いというのなら、消費税2%増という手もある(たとえば1年後にも職が見つからない難民が積み重なれば、食費援助だけでも10年間で6兆円近くになってしまう可能性はないのか、とかの心配性の方々は世の中にはたくさんイラッシャルだろうよ)。

敢えていえば、消費税はヨーロッパ諸国並に20%、あるいは少子高齢化先進国、世界に稀にみる債務国としてはそれ以上あげなくてはならないのはほとんど必然なのだから、人びとに消費税増は避けがたいものなのを認知してもらうためのよい機会じゃないかい?(参考)彼らも日本に居つけば、消費税支払い予備軍さ。

とはいえ日本の「左翼」というのは飛んでもない連中がうじゃうじゃいるからな(参照)。

少し前のものだが、たとえば、「いのちとくらし」事務局長さんのなんという素晴らしいツイート!

河添 誠@kawazoemakoto

・「消費税増税で低所得層に打撃になるのは問題だと思うけれど、今の日本の財政では云々」という人へ。前段の「低所得層への打撃」だけで、消費税増税に反対するのに十分な根拠になるはず。なぜ、財政を理由に低所得層の生活に打撃になるような増税が正当化されるのか?この問いにだれも答えない。

・「消費税増税にはさまざまな問題がありますが、財政の厳しい状況では仕方ないですね」と、「物わかりよく」言ってみせる人たち。低所得層の生活が破壊され、貧困が拡大する最大の政策が遂行されるときにすら反対しないのかね?まったく理解不能。

まだ若い「ほっとプラス」代表理事さんだって負けてはいない!

藤田孝典@fujitatakanori:

・みんなが社会手当を受けたら、国の財源がなくなるという人々がいる。それはウソ。それなら欧州の国々はとっくに破綻している。

・ 財源が足りないという理由だけで、国民の生存権や社会権を剥奪していいなら、法秩序は崩壊する。

論理的に言って、こういった経済音痴かつ近視眼的「正義の味方」氏たちが、結果的に最も「残酷な」連中であるのは、よく知られている。財政破綻になって最初に苦境に陥るのは「弱者」たちである(公共サービスも年金給付も生活保護も止まり、餓死する人が出る)。

簡単に「政治家が悪い」という批判は責任ある態度だとは思いません。

 しかしながら事実問題として、政治がそういった役割から逃げている状態が続いたことが財政赤字の累積となっています。負担の配分をしようとする時、今生きている人たちの間でしようとしても、い ろいろ文句が出て調整できないので、まだ生まれていない、だから文句も言えない将来世代に負担を押しつけることをやってきたわけです。(経済再生 の鍵は 不確実性の解消 (池尾和人 大崎貞和)ーー野村総合研究所 金融ITイノベーション研究部2011ーー二十一世紀の歴史の退行と家族、あるいは社会保障)




・消費税問題は、日本経済の形を決めるビジョンの問題。北欧型=高賃金、高福祉、高生産性か。英米型=低賃金、自助努力、労働者の生産性期待せずか。日本は岐路にある。(岩井克人)

とはいえ、中福祉中負担はもはや幻想であり、中福祉高負担しかないのだ。「増税」か「社会保障費の抑制」か、ではない。「増税」して「社会保障費も抑える」しかない事態となってしまっている。

※小黒一正教授の「半歩先を読む経済教室」(2015.11.21)
消費税、最終的に最高32%との政府試算 収支改善なければ財政破綻必至か



ーーこういったデータを眺めれば、行政当局は、ごく自然にやけくそになりがちなのさ、しかもわずかな消費税増さえも、庶民派正義の味方くんたちは許容しないというあの宇宙人のようなテイタラク・・・しかもああいった連中がどこかの大学で講師などをしているのが日本という社会なのだ。

安倍によって奇跡的に(あるいはヤケクソ気味に)、こういった「奇想天外の」難民100万人計画だされていいこぶられないようにーーヤツのとりまき連中は「国民投票」やらといって「民主主義」なるもの醜悪な面の恥を晒そうとするにきまってるから杞憂だがーー、先に「具体的な」計画だせよ、若きうつくしいリベラルの諸君よ!

きみらの主張には、残念ながら今のところ、まったく具体性がなく掛け声だけのようにみえるのだな、それともせいぜい韓国並の200人前後の受け入れでお茶を濁していいこぶる態度とかな。

現代日本のネトウヨが猖獗する社会においては、掛け声だけでも評価しないではないが、そのままではそのうち左翼学者たちと同じ穴の狢に思われちまうぜ。

ひとが本当に恐れているのは、自分の要求が完全に受け入れられることである(……)。そして、今日の「ラディカルな」学者も、これと同じ態度(やるならやってみろという態度)に出られたら、パニックに陥るのではないだろうか。ここにおいて、「現実主義でいこう、不可能なことを要求しよう」という68年のモットーは、冷笑的な、悪意にみちた意味を新たに獲得し、その真実を露わににするといえるかもしれない。(……)

「現実主義でいこう、われわれ左翼学者は、体制が与えてくれる特権をすべて享受しながら、外面的には批判的でありたいのだ。そのために、体制に対して不可能な要求をなげつけよう。そうした要求がみたされないことは、みな分っている。つまり、実際には何も変わらず、われわれがこれまで通り特権化されたままでいられることは確かなのだ。(ジジェク『操り人形と小人』 )

カゲでこそこそささやかれている「生活保守主義」、「利己的個人主義」のボク珍たちという汚名をそそぐチャンスだぜ。

猫飛ニャン助 ‏@suga94491396 9月11日
優秀な社会学者コグマが言うとおり、今のデモは生活保守主義で「動員」されている。先日、武見敬三(自民)とSEALDs等との討論見たが、武見は後者の東アジア情勢への無知たしなめるだけで、両者には何の対立もない。「あなたたちの存在こそ民主主義の証」と武見に褒められて、メデタシメデタシ。(スガ秀実)
同9月12日)コグマの言う生活保守は、少し前に自民党(後に離党)の武藤某が指摘した「利己的個人主義」と同じだろう。だとすれば、コグマ批判のなんリベは、武藤の批判を相対的にでも受け入てから発言すべきかと。コグマをめぐる論争が、学界内のコップの中でしかないように見える理由。アウエイも射程にやれ。

なにはともあれ、日本という島国根性の国では、100万人難民受け入れ計画があっても、なにやかんやで10万人、いや1万人になってしまうのだから、最初はぶちあげろよ、果敢さは若ききみたちにしかできないぜ。

「生活保守主義」なんて、「島国根性」って言われているようなもんじゃないか、諸君、いきどおれ!

――日本の難民受け入れをどう考えていますか。

 「物足りない、の一言です。特に人道的なこういう事件(シリアなどからの大量難民)が起こったときに『まだか』という感じですよね。日本は、非常に安全管理がやかましいから。リスクなしに良いことなんてできませんよ」

 「簡単に言えば、難民受け入れがものすごく厳しいですよ。私が(難民高等弁務官だったのが)2000年までで、今、15年でしょう。変わっていないみたいですよ、残念ながら」

 ――現在のシリアを巡る情勢については。

 「難民については、必要な人の受け入れはしなければならない。それから、難民を出している国の安定というものに対して、技術援助や経済援助だけではできないものがある。政治的な介入が必要ですが、それはとても難しいだろうと思います」

 ――シリア情勢で、日本がすべきことは何ですか。

 「日本を目指して逃げて来る人は少ないんですよ。だけど、(日本にたどり着いた人については)もうちょっと面倒をみてあげてもよいんじゃないかと思います」

 「難民条約を技術的に堅く当てはめようとしたら、助けられる人も助けられない。日本は、それから外れることは非常に難しいんですよ。緊急の状態のときに出てくる人には、やはり柔軟性を持って助けてあげて、そして、その次の定住とかそういうものを考えるということではないか。緊急状態から出てきた人たちに猛烈に厳しいんですよ、この国は」

 ――日本が難民受け入れに消極的である根本的な理由は何だと思いますか。

 「長い間、島国でね、島国を守っていくということだけで来たからでしょう。そういう島国根性的なことは変わっていないと思いますよ。だけど国際化が進んで、非常に国際協力が発達したなかでは、前と同じ島国根性でやっていけるんでしょうかという疑問は持ちますよね」(緒方貞子「難民受け入れは積極的平和主義の一部」)